プラナカン食器

今日はちょっと趣向を変えて、東南アジアの陶器、プラナカンについて書きたいと思います。

まず、プラナカン食器持ってません(涙)なので実物の写真を載せれないのが悲しい・・・。(写真は香港のどこかのモザイクタイル)

プラナカンとは

15世紀後半ごろマレーシアやシンガポールにやってきた中華系移民の子孫のことです。(プラナカン=マレー語で混血)中華系以外にもヨーロッパ系やインド系の移民もいます。

東南アジアは古くから貿易の拠点だったのでたくさんの商人が行き交い、その中にはそのまま現地の人と結婚して移り住む人たちがいました。商人の故郷と現地東南アジアの文化を融合させ、さらには宗主国であったヨーロッパの影響も受け、独特の文化が生まれました。それをプラナカン文化といいます。

刺繍やタイルやビーズなど、手の込んだ豪華な装飾のものが多く、そしてカラフルで、見ていてとても美しいです。プラナカン料理や独自の建築様式などもあるようでなかなか規模の大きい文化であることが窺えます。

話は戻してプラナカン食器について。

プラナカン食器はこんな感じのフル絵付皿です。お皿の表面に絵柄がびっしりあるタイプは本当に華やかですよね。ちなみに外側も絵柄びっしりです。

レンゲやカップ、蓋付きの容器、茶器が多いです。

よく旅雑誌などではパステルカラーと言われたりもしますが、こんな感じのポップな色使いで鳥や花などの絵が描かれています。鳳凰やドラゴン、牡丹の花など、中華的に縁起のいいモチーフが多いなと思います。

プレートのフチは中華皿の名残のようにも見えます。黄色のレンゲも可愛い。

色使いがいいんですよね。この青寄りの緑✖️ピンク✖️黄色。ちなみにこのブログのカラーリングですがまさに緑✖️ピンク。既視感あるな〜と思ってたらプラナカンカラーだった。

ところでこのプラナカン食器、本物(ヴィンテージ?)はなかなか購入しにくい値段なんですよね。。

台湾、香港、マレーシアに旅行で行ったことあるのですが、現地の博物館に行くとプラナカン陶器が数点展示されてたりするんで、ミュージアムショップやその辺のお土産屋さんに行くとプラナカンっぽい雑貨ってたまに売ってるんです。でもそのお土産品はやっぱり少し粗悪で。

本物が手のでない値段なら模造品でもクオリティ次第、という考え方ですが、ちょっと粗悪すぎて。。何度も探してみるんですが、なかなか購入には至らなかったわけです。

あと前々から思ってましたが、こんなに可愛いのになんであんまり流行らないのかな〜と不思議なんですよね。旅雑誌でもそんなに大きくピックアップされてないようですし。ポーリッシュポタリーみたいに日本でも雑貨屋で売られてもおかしくないと思うんですが。誰か手に入り易くしてくれないかな〜と切に期待してるヌミチです。

書籍もプラナカンの歴史や文化についての本はまだあるのですが、視覚的な観点で言及してそうなのは2点だけでした。

中国、東南アジア、ヨーロッパなど、全く違ういろんな文化が混ざっているのに、そんなに違和感もなく調和して、それでいて美しい。すごいですよね。多分いろんな文化や慣習のいいとこ取りをしたんだと思うんですが、選び取る感覚が本当に素晴らしい。

もしシンガポールや東南アジアへ行く機会がある方は、ぜひプラナカン文化の片鱗を探してみてください。

あんまり載せれる写真がなくて残念です。是非検索してみてください。色鮮やかでポップでとても可愛いものがいっぱい出てきますので!

最後まで読んでいただきありがとうございました。ヌミチでした。

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