井上尚之さん(小代焼きふもと窯)/スリップウェア

熊本県小代焼きふもと窯の井上尚之さんの器。
これまた阪急百貨店の道具屋さんで買いました。

以前も紹介した通り小代焼きは民藝の器です。

国展という日本最大級と言われる公募展で2008年に新人賞を受賞されたそうです。

右手の飴色のお皿はスリップウェアと呼ばれています。
左手のグレーのおさらは2客あるんですが撮るとき使用中だったもので1つずつです。

飴色のお皿は私が持ってる器たちの中でも家宝級。キャラメルの包装紙のような?模様も綺麗だし、底に釉薬が溜まって濃くなっているとこをも良き。
グレーのお皿はめちゃめちゃヘビーユースです。何気なく買ったけどかなり使いやすいのにへこたれない。欠けたりもしない、手になじみやすくて持ちやすいし、とにかく使いやすい。

民藝と言われるお皿は、やっぱり陶器市などで手にする器とは風格が違うように思います。まぁなんとなくですが。重厚感があって、形に歪さがないと思う。

スリップウェアとは

  • 土に水を加えたクリーム状の化粧土(スリップ)で装飾し焼き上げられたもの
  • 日本のスリップウェアは17世紀以降に登場したイギリスのものが原点
  • 通常の焼き物はろくろなどで成形した後に装飾をするが、スリップウェアは生乾きの粘土の上に化粧土で装飾してかた成形する。世界でもまれな制作工程。
  • 近年、民藝の中でも特に人気

スリップウェアは個人的には激渋でめちゃめちゃかっこいい

和食が合いそうと思いきや、スイーツも合ってしまう不思議。
ヨーロッパ生まれだからかな。

スリップウェアは手描きの模様なだけあって、シマ模様やうず巻きのようなシンプルなものもあれば、凝った模様もあります。凝った模様の中でもリボン柄が単純な線で描かれてるのに装飾的で、工夫を感じてすごく好きです。

スリップウェアは今密かにブームらしく、日本中のいろんな陶芸家さんが、各地の特色ある陶土を使って思い思いに作陶されているようです。

あまり目にすることは少ないスリップウェアですがこれから増えていくのかもしれません。すごく楽しみ。確かに陶器市でもあんまりみたことないので、器を扱うインテリアショップなどで手に取れるようになると嬉しいです。

読んでみたい本たち

最後まで読んでいただきありがとうございました。ヌミチでした。

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